グレートバリアリーフ

グレートバリアリーフが世界でもっとも重要な自然遺産の一つであることは間違いありません。オーストラリア北東部の沿岸2,300kmに渡って広がる地球上でもっとも大きな自然の造形物で、クイーンズランド州の北端からバンダバーグのすぐ北まで連なっています。

グレートバリアリーフ海洋公園（GBRMP）は、北はケープヨークの先端から南はレディーエリオット島まで、2,900の個別のサンゴ礁が連なってできています。裾礁、堡礁、陸島、コーラル・ケイ（サンゴ島）、そして70種のバイオリージョン（生物地理学的地域）によって構成される面積348,000km2のグレートバリアリーフは、生態学的見地から見て世界でもっとも多様なシステムです。

サンゴ礁が誕生したのは5億年前と言われていますが、グレートバリアリーフの誕生は比較的最近の50万年前とされています。中でももっとも新しい部分はわずか8000年前、氷河期の後に発達したものと考えられています。グレートバリアリーフは1500種以上の魚類、400種以上のサンゴ、4000種以上の軟体動物、その他多くの生物たちを支えているのです。